はじめに
おひさしブログです。
つまらないダジャレをつぶやいてしまいましたが、今回紹介する記事はアングルドメジャーカップで有名なOXOの野菜の水切りサラダスピナーに関するものです。
回転式の水切りボールはたくさん種類がありますが、OXOのサラダスピナーは人気ベスト3に入っている製品です。
水を切るだけであれば手回しのハンドルをガンガン回す構成の物で十分ですが、あまりおしゃれな感じはしません。
テーブルに置いたり冷蔵庫に収納することを考えると、OXOのサラダスピナーが一番バランスが取れているのではないでしょうか。。。
これから説明するのは1年前に買い換えたサラダスピナーに関する考察で、OXOのサラダスピナーで作るおいしいサラダの説明ではありませんのでご了承下さい。
サラダスピナーの買い換え
OXOのサラダスピナーの値段は決して安くはありません。老朽化したサラダスピナーの買い替えを検討してましたが、単品だと高いのでなかなか手を出しにくい状況でした。
しかし、セットで安売りされているものをかみさんが見つけ、即お買い上げとなりました。定価で買うと6000円を超えますがが、セットのセール品なので半額以下の3000円でした。
セール品の中身
大きな紙袋から出てきたのはOXOの調理用品で4種類計5点でした。
2 pc Mini LockTop Container Set (120 ml)
ロックトップコンテナ スモール2ピースセット
LockTop Container Small Square - 1.7 Cups
ロックトップコンテナ 0.4L Sスクエア
Angled Measuring Cup - 2 Cup
アングルドメジャーカップ(中)
Little Salad & Herb Spinner
クリアサラダスピナー(小)
OXOは主婦に割と人気がありますが、我が家も昔から何種類か使ってます。
使用頻度が高いのは野菜の水を切るサラダスピナーですが、我が家のサラダスピナーはかなり老朽化が進んでおり、カバーの内側に固定されるフタの爪は2/3が欠けてます。
あと一カ所欠けると、ボウルの中のバスケットが回転できなくなり埋め立てゴミとなります。
また斜め上から目盛が見えて便利なアングルドメジャーカップは壊れてはいませんが、かなり白化が進んでいます。
なぞなぞ
アングルドメジャーカップを新製品と旧製品を並べてみると外観のデザインは変わってませんが、ある部分に違いがありました。
皆さんどこが違うかわかりますか。
答:cupsの目盛が違うのです。
旧製品はアメリカ規格で1カップ:約237mlの目盛となってますが、新製品は日本規格で1カップ:200mlの目盛でした。
粉物やお米は計量カップで計って入れてましたが、味がいまいちだったのは入れる量が違っていたのが原因だったかも知れません。
今回軽量カップを買い替え、両方を見比べたので気づくことができました。(笑)
新サラダスピナー
サラダスピナーは旧型は外観がボウル状ですが、新型は円筒形でスタイリッシュな形に変わってました。フタもフラットなのでサラダスピナーの上に物を置くことも可能です。
フタを外した状態です。野菜を入れるバスケットは円筒ドラムです。
フタです。フタにはバスケットを回転させる内カバーが取り付けられてます。内カバーは中央の白いロッドを押すとロックが解除され簡単に外せます。
内カバーを外した状態です。
直径は旧型:φ210cm→新型:φ20.5cm、高さは旧型:13cm→12cmに小型化されてました。重量は強度を増した関係で約500gから約674gに増えてます。
普通はここでレビューが終わるのですが、OXOのサラダスピナーはなぜデザインが変わったのか気になりました。
見た目は新型の方がカッコイイと思うのですが、円筒ドラムは回転が安定しない形状なので水切り器の性能として評価すると低下しているはずです。
実際Amazonのレビュを見ると、新型は旧型に比べ回転スピードが低い為か、
水切り力が今一つで不満を持っている方が若干名いらっしゃいました。
ところでOXOのサラダスピナーは片手で押すと中のボウルが回転し水切りできるので、このポンピング機構に関してpatentを出しているだろうと米国特許を調べてみました。
サラダスピナーの特許
初期型のサラダスピナーのPatent NumberはUS6018883で、
1999年2月18日に出願されてました。後数年でこの特許は切れますね。
Goggle君の迷訳を読んでみると、予想を大きく裏切る内容でした。
発明の名称は「Brake for device for drying foods」で食品乾燥装置用ブレーキです。
ボウル内部のバスケットの回転を停止させるブレーキに関する発明でした。
OXOのサラダスピナーは、中央のノブを片手でポンピングして回転できるのが最大の特徴と思っていたのですが、Claim(請求項)の構成要件にはありませんでした。
What is claimed is: 1. A device for drying food comprising:a container including a bowl having a sidewall terminating at a top edge defining an opening and a cover removably connected to the bowl and substantially covering the opening;a basket assembly disposed in the bowl and rotatable relative to the container about an axis, the basket assembly including a basket having a sidewall terminating at a top edge and a lid releasably coupled to the top edge of the basket; anda brake assembly carried by the cover and engageable with the lid to apply a frictional force to the lid for stopping rotation of the basket assembly.
何とサラダスピナーの最大の課題はポンピングで回転させることではなく、回転をすみやかに止めることだったのでした。
これは目から鱗でした。
ハンドルで手回しするサラダスピナーでは想像できませんが、押したら惰性で周り続けるバスケットを安全に止めるブレーキ機構をフタに付け、回転を止めることがOXOのサラダスピナーの最大の特徴だったのです。
ポンピング回転機構ではブレーキは必須の構成部品なので、これで特許が取れたのだからとても強いですね。
ただかブレーキ、されどブレーキです。
新製品の発売に合わせてpatentも出願されてます。これを時系列に調べていくと新製品はブレーキ機構が小改良されているのですが、patentは従来例に対してこの改良された構成で新規性・進歩性を出しているようです。
US6018883 …1999年2月18日出願
フタが白色の初期型はフタのボタンを押すと、ボタンの先端のボスが回転する内フタのトップに接触し、摩擦力で止める構成となってます。
US7448315 …2005年3月17日出願
これはサラダスピナーのフタが透明に変わった商品のブレーキです。
より摩擦力を上げる為、回転するフタの上部に摩擦力が高いエラストマーを接触面の軌道に設けたものです。
US20120246959 …2011年3月28日出願
これが新型のブレーキ機構で、ボタンを押すと回転する内フタの円周リブを両側からクリップする構成となってます。
ブレーキを押した状態
以上、超簡単でしたがOXOのサラダスピナーの特許の説明でした。
サラダスピナーのブレーキの基本特許はもうすぐ切れます。第三者は似たものを発売してくることになるのですが、新しい特許があるから大丈夫とは言えません。
OXOが提案している新しいブレーキ機構は容易に回避できるからです。簡単に言えば独自構成のブレーキを付ければよいのです。
第三者はOXOもどきのサラダスピナーを半額くらいで作ってくるでしょう。そうなるとコスト競争で負けてしまう構図になります。
新しい付加価値を持った商品の開発が必要ですね。
では最後にきれいなお姉さんが解説する新型のサラダスピナーの動画をおまけに載せておきます。
♡いいねはこちら
この記事が「面白かった・参考になった」と感じた方は、♡いいねを押して頂けると嬉しいです。
https://t.co/ZxYJyhXSEv
— heavy-peat (@AfterWork_Lab) May 4, 2020
サラダスピナーの紹介です。#OXO #オクソ #サラダスピナー #水切り
それでは今回の記事はこれでおしまい。
余談
実は新しいサラダスピナーで1つだけ困ったことがありました。旧型はボウル形状だったので、使わない時は他のボウルに重ねて収納できたのですが、新型は円筒ドラム形状の為、他のボウルに重ねることが出来なくなりました。
余分な保管スペースが必要になったのが唯一の欠点です。